a-haのアコースティックライブと72時間ホンネテレビに思うこと:『絆』というもの

a-haが今年6月にノルウェーの島GISKEで開催したアコースティックライブ(MTV Unplugged)のDVDがリリースされました。
当初、あの『Take On Me』もアコースティックになるなんて、信じられないような気持ちでしたが、聞いて見たらこれが最高で。
このバージョンもすっかり好きになりました。

ところで、a-haは80年代はアイドルとして活躍していまいた。世界的な。
特にモートンは、そのルックスの良さから、一部からは「曲も作らないし、顔だけの男」扱いされていました。
私自身は、彼のインタビューに垣間見える性格が好きで、『Toy』という漫画だったかにあった、「ボーカルも最高の楽器である」という台詞に
「そう、それ」と思ったりしていました。

今回、このライブには色々な意味があると思っています。
まず、

・a-haは一度解散していること(2010年)
・その原因は不仲だと言われていること
・このアコースティックになった曲の中にエレクトリックポップ代表ともいえる『Take On Me』が含まれていること
・このアコースティックライブが、彼らのヒットを後押しした『MTV』の番組であること
・コンテンツに「Friendship」という項目があること

詳細は、私の別サイトで読んでいただくとして、兎に角、往年の名曲がアコースティックで聴けるのは、とても贅沢ですし、最高です。
何より「Friendship」というコンテンツでは、50代中盤ー後半になった彼らの、力の抜けた笑顔を見ることができます。
それは、80年代のアイドル時代とはまた違ったものだけれど、でも、年齢相応に良い年の取り方をしてきたのが解る表情で、アコースティックライブのほうも、
全ての曲がすんなりと心に入ってきて、苛ついているときに聞くとその棘が抜けるのが解るくらい。

彼らが結成したのは82年。そして、日本で知られるようになったのは85年です。(84年に一度Take On Meをリリースしてますが、ヒットしたのが85年なので)
世界デビューを85年としても、もう32年も経っていますし、結成からだと35年ですよ。
#そういえば、先日、会社で知り合った人が35歳と言っていましたが、そうか…彼は、a-haの結成年に生まれたのか(笑)。

35年もあれば、紆余曲折あって当然。彼らが一時的に、不仲だったのは本当のようですが、それがなんだというのかと。

正直、モートンとマグネとポールは、それぞれが独立したアーティストなので、それぞれに思いがあって当然なわけで。
誰か一人の「考え」だけに従うなんて出来ないこと。
マグネは、美術系にも長けているし、プロデュース能力抜群。
ポールは音楽オタクで、曲作りの天才。
モートンはというと、環境問題とか人権問題に長けていて、ボーカルとして最高の実力者。

これだけ、才能があったらぶつかりあって当然でしょう。勿論、才能の有無にかかわらず、仕事してたらぶつかることなんて日常茶飯事だし。

不思議なのは、「職場の同僚と24時間一緒にいられるのか」と聞かれたら、恐らく殆どの人は「え、やだよ」っていうと思うのに、サラリーマンに喩えたら、全国ツアーで一年中一緒っていうのは、「同僚と一年中出張」と同じなのに、芸能人というだけで、そこが一緒じゃないと「仲が悪い」だの、ぶつかり合うと「仲が悪い」だのになるところ。
寧ろ、仕事にプロ意識を持っている人達があつまっていたら、ぶつかり合うこともあたり前だと思うんですけどね。一緒に最高のものを作ろうとしているのだから。

2011年の震災以降、やたら、「絆」という言葉がもてはやされているけれど、最近、それが理想化された上で「枷」になってる気がしてなりません。

a-haの、数々の本当は仲が悪い説のときもそうだったけど、それだけ騒いでおいて、いざ解散になるとメディアがこぞって「寂しい」だの「復活はいつか」だの。(a-haの話ですよ!)
私はぶっちゃけ、モートンさえ歌ってくれていれば、それがa-haであってもソロであってもどちらでも良いので、「a-haロス」にはならなかったんですけども。
(っていうか、寧ろモートンがいなくなったときのが怖い)
でも、寂しいだの、復活を望むだの煩くいうくらいなら、わざわざ「モートンがソロだしたことについて、ポールが嫌みを含んだ曲を書いてましたけど、どう思いますか」ってモートンに聞きにいって煽るようなことしなければいいんですよ。
もっとも、その時のモートンの答えは「別に、興味ないよ」でしたけども。でも、そういうのって積み重なるじゃないですか。

元SMAPに関しても、ノルウェーでのa-haの記事と全く同じ事が起きていて、以前にも書いたようにホント、デジャブなんですけども、ファンと彼らの間には絆はしっかりあるように見えるのに、マスメディアの煽る事煽ること。「誰それだけ浮いてる」だの「誰それは本当は誰々と仲が悪い」だの。
思えば、SMAPの「ロミオ&ジュリエット感」って、森くんがやめてからずっとつきまとってるんですよね。
森くんと、5人。そして今は、やめた4人 と ジャニーズに残った2人。
テレビ局の忖度だかなんだか知らないけど、どちらか一方を責め立てる記事や、本当は仲直りしようとしてるけど云々の記事。
ホント、どうでも良いというか害悪にしかならないですよねえ。

そりゃ、バンドやグループのメンバー同士が仲良くいちゃいちゃしてるのは好きですよ。(Kurofuneの夫婦っぷりとかね)
でも。裏でまで、常に一緒で仲が良い必要ってありますかね。それが、絆ですか?
40年以上生きていると、思うんですけど、プライベートも常に一緒を強要する友達ほど面倒なのものはないですよ。それが仕事も一緒となれば尚のこと。
大体、「ホントの気持ちを話せるのはあなただけ・君だけ」言う奴に限って、同じ事を他の奴にも言ってるし、融通聞かせればそれがあたり前だという態度で図に乗って束縛強くなるし、良いことないですよ。マジで。
実際に続いていく友情って、四六時中一緒にいることこそ友情なのは中学生までですよね。大人になったら、相手の仕事や家庭のこともあるから、都合つけながら、でも、互いの幸せを願いながら、たまにあって楽しんだりするというか。いざというときに、相談できたりとか。

確かに、絆があれば、他のマスコミが何を言おうと仲が悪くなったりしないとかって話もあるかもしれませんが、そこは人間だもの。気分は良くないでしょう。

72時間ホンネテレビでは、森君と3人があって一瞬にして和んでましたけどあれが絆ですよね

a-haのアコースティックライブもそう。
彼らの中には35年の歴史があるわけだから、あるからこそ上手くいかないところも、あるからこそ理解しあえることもあるわけで。
今回アコースティックバージョンを編曲する人に対して、3人で結束したといってましたけど、それこそ、35年培ってきたものがあるからこそ、結束できるわけで、それこそ絆だと思うんですよね。

決して、活動に関することでぶつかり合ったとか、プライベートであまり遊ばない=絆がない わけではないと思います。

アコースティックライブのDVDの中で「Friendship」という項目があるのは、マスメディアに対してのメッセージのように私は感じました。
彼らは80年代の世界的アイドルという部分を否定していないけど、その上でアーティストとしてやっていて、そして君らのいう「友情」もほら復活してるよ的な。

個人的には、番組中、「アイドルとは何か」って考え込んでいた元SMAPに、今のa-haを見せてあげたい。っていうか、会って欲しい。
スマスマでパロディにしていた時は腹が立ったけど、ほら、アイドルっていったって、ここまで出来るんだよって。
特に、香取はマグネ同様、一番年下で絵を描いたりするところが共通してるし。
稲垣吾郎は、モートンの言わんとすることを理解できそうだし。声質が甘いから、モートンにレッスン受けたら甘い声の出し方とか最強になると思うし。
草彅は…ポールに作曲ならいまくってみるとか。
なんなら、彼らのように、パラリンピックの音楽を担当するところまで頑張って欲しいですね。
(集まったファンに握手するとか、ホント似てるんですよね…色々)

話を元に戻して。
72時間テレビの7400万ビューにせよ、a-haの再結成にせよ、「待っている人がいる」と信じられたからこそ出来たという意味では、ファンと彼らとの間にある絆も十分大きな要因だと思います。
だからこそ、「ほら、プライベートでは遊ばないってよ」みたいなのは、なんか、「あの子があなたの事悪く言っていたわよ」と捏造してくるやな奴みたいで、そんなニュースは載せてほしくないとつくづく思います。「だから絆なんてないでしょ」にせよ「絆があるなら、ずっと一緒にいろ」にせよ、どちらも、そう簡単なものではないし、的外れなものだと思います。(ちょっとここだけ逆に読めたため修正しました)


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Tomoko

Tomoko

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

a-haのアコースティックライブと72時間ホンネテレビに思うこと:『絆』というもの” への2件のフィードバック

  1. misakiさん、こんばんは。
    misakiさんに賛同です。私はa-haの活動休止も解散後再結成してた事も知りませんでしたが、日本語サイトを見る限りでも色々載っていて読みました。
    意見が違ってきたり、お金の問題があったりは「当たり前」でしょう。人は経験を積んで成長するし、ビジネス上の事でもあるし。周りの色んな人と仕事して成り立つ以上仕方ないですよね。

    仲良しってずっと一緒にいる事じゃないと思います。ずっと一緒だから絆があるわけでもないし。「仲良し」の内容はその人ごとの関係性で異なると思います。 きっと「絆」も人それぞれ。

    a-haの3人は皆、素敵なおじ様になってて嬉しいし、私が再び聴きたいって思った時に活動してくれていて本当にラッキーでした。(プロですもの、今だから出来る最高のものを見せてくれてますよね♥)

    私もモートン大好きなので、これからもまだ歌ってね、って気持ちです。

    SMAPに関する報道も色んな事書かれてますよね。
    私はそこまでファンではないのですが、ネットニュースなどで目にする機会も多かったです。
    それぞれ魅力的だから頑張って欲しいです。

    スキャンダラスな(興味本位の)書き方は「数打ちゃ誰かに当たる」じゃありませんが噂になり、人の興味をそそるからでしょうか。それで、収入増えたり、得する人がいるから書いちゃうんですかね…….?

    私はあまり目にしたくないですね~。
    以上、misakiさんのブログを読んで思った事でした。

    1. 結局、読まれれば広告収入が入ってみたいなこともあって、激化するんでしょうね。
      私の最後の文章が、逆(一緒にいなければ絆がないのがOK)にみえる部分があったので修正しましたが、ホント、スキャンダラスな記事は目にしたくないですよね。
      もっというと、そういう人間関係のことはあったとしても外に出さないでほしい。
      夢を売る商売なんだから、尚更。

      a-haのお金絡みのことを言ってる人は、モートン関係で言ってることが多いようですが
      以前に見た人はモートンの収入も何も調べずに言っているようでした。Brotherの曲も本当はとある本を読んでそこからインスピレーションを得たとモートンが公言してるのに、調べもせず、
      ポールへのラブコールだと言ってみたりとか。そういうのがいっぱいだと誤解が広がって残念なんですよね…

      コメントありがとうございました。

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