『Oliver hos fuglene』を読んだ

『Oliver hos fuglene』を読んだ

先日、改装したばかりの図書館でカードを作ったところ、ネット検索・取り寄せができるようになってることを知り、なんとノルウェー語の絵本が「地元の」書架にあるということで、予約して読みました。体調悪くて、全然読めず、今日返す前にざっくり読んだだけではあるのですが。

物語は、少年オリバーがお母さんに「おやすみ」と言われるところから始まります。この描写がとてもいい。窓から、お庭のお花の香りがオリバーの部屋を満たし、月のあかりが燦然と輝きながらオリバーの寝室に届き、その光が天から梯子になって、オリバーの部屋へ。

たった2ページなのに、お庭の美しさや優しそうなお母さんと綺麗なお花が一杯のお庭と月明かりが本当に綺麗で、この2ページだけで相当癒やされました。表紙も綺麗なんですけどね。

オリバーが梯子とつたって天の世界へいくと、そこには色とりどりの鳥がいて「一緒に遊ぼうよ」と誘ってきます。「ほら、飛んで」と言われて尻餅、「歌って」と言われて歌うと「ちょっと君の歌は退屈っていうかー」とどっかに言ってしまう鳥たち。じゃ、泳ごうかといって泳いで遊びますが、そこに猫が登場。鳥たちは猫が怖いし、「あいつ、飛べないし歌えないじゃん」と猫が仲間はずれになっているのがわかります。オリバーが「僕の家に連れて帰りたいな」というと鳥たちは「どうぞどうぞ」と。

ここで、オリバー言う言葉が秀逸でした。「誰かができなことが、誰かにはできる。(無理矢理)一緒に遊ばなくても、みんなが好きなことをして(得意なことで)遊べばいいよ」

結果、鳥たちも自分も精一杯遊んで、みんなが満足。猫は彼が連れて帰って、朝、お母さんがおこしにきたときは掛け布団の上に猫がいて、オリバーは猫に「君はあの子(天であった子)だよね」と話しかけるも、猫は猫語で答えるからオリバーにはわかりませんでしたと書きつつ、読者には「きっとそうだね、よかったね」と思わせてくれました。(天の世界では猫も鳥も普通の言葉を話していた)

「誰かができないことが、誰かにはできる。一緒に遊ばなくても、みんなが好きなことをして遊べば良い」。これぞ、まさに多様性。子供の頃からこういう絵本を読んで大きくなるんですねえ。無理矢理型にはめて、はめられない人を邪険にするのではなく、同じ空間をいろんな方法で楽しむ。
赤ちゃんが泣き止まないのを親の怠慢だと言い切る世界にはない発想です。

あと、猫とのシーンでオリバーが「ミルク飲むでしょ」「ミルクってなんだ?飲んだことないぞ」「あのね、ミルクはね、好き嫌いはどうあれ、子供と猫は毎日ミルク飲まないといけないんだよ」というのが、牛乳だいすきノルウェーっぽくてかわいいやりとりでした。(アレルギーの話はここではないので)

さて、この絵本。ノルウェーのネット本屋で探したところ、全く見つかりませんでした。逆に、実はこの絵本が「丸善フォセットシリーズ」として日本で販売されていたことがわかりました。どうやら海外の絵本を50冊まとめて翻訳つきで売っていたようですが、各国語で売るってすごいなー…と。ヤフオクとか、中古の絵本屋さんにはいくつか出ているようです。欲しい場合は自己責任で。それにしても、丸善、良いシリーズやってたんですね。他の絵本も気になります。


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Tomoko

Tomoko

Morten Harket.jp (http://www.morten-harket.jp/)の中の人。 二児の母で、フルタイム勤務しつつ、ノルウェー語の勉強をしています。 現在、NORLAからサポートを受け、ノルウェー語の詩の翻訳を実施中。

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